男性のシミと女性のシミ

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江馬 潤 先生の写真 江馬 潤 先生

男性のシミと女性のシミ

皆さん、こんにちは!

今日は男性のシミについてお話し致します。


皆さんは「男性のシミ」と聞いて、
同じ皮膚構造なのに女性のシミと何が違うのかな?

と疑問を持たれる方も多いのでは。


それでは、一つ一つ説明していきましょう!


先ずはシミの原因から。

シミの原因は?

圧倒的な原因は紫外線!



肌は紫外線を浴びると、
細胞の核(DNA)を守ろうとメラノサイトでメラニンを生成します。

通常、作られたメラニンは
約28日周期の肌のターンオーバーで垢として剥がれ落ちます。

ですが、過去に浴びてきた紫外線によって肌がダメージを受け再生能力が低下し、
その結果、
ターンオーバーが悪くなりメラニンを排出しにくくなり シミとして残ってしまうのです。


⑵では、男性と女性のシミの違いは?

男性のシミは女性と比べて

根が深く、肌の奥まで深く入り込んでいることが多いです。
なので男性のシミは濃く見えることも!



男性のシミの原因のひとつに、
紫外線によって産生される炎症性物質「プラスミン」があり、

男性は女性と比べてプラスミン活性が高い傾向があります。

「プラスミン」はメラノサイトというメラニンの入った袋を活性化させ、
メラニンを放出させるのです。

なので、男性の方が目立つシミが出来やすいと思われます。


男性の特徴的なシミの種類は?

老人性色素斑(一般的なシミ、男性の方が濃く見える傾向も)
・炎症後の色素沈着による「くすみ」、「肝斑
・シミを放置して良性のイボとなる「脂漏性角化症

などが主にあげられます。


⑷ ホームケアで効果があるシミは?

シミにはいくつかの種類があり、
「ホームケアが有効なシミ」

「ホームケアでは消せないシミ」があります。

老人性色素斑(一般的なシミ)、炎症性色素沈着、肝斑はホームケアで改善が見込めます。

ホームケアに期待できる効果はあくまでも
「シミを多少薄くする」、「シミを濃くしない、増やさない」

と言ったところです。


しかしながら、
「脂漏性角化症(良性のイボ)」はホームケアでの改善が難しいシミです。


⑸では、どのようなホームケアが必要か?

UVケアをしっかりと行う

・室内や曇りの日も日焼け止めを塗る
・日中は2~3時間おきに塗りなおす
・マスクの下もしっかりと塗り直す

丁寧な洗顔で汚れを落とす

ゴシゴシ洗ったり拭いたりすると肌を傷つけターンオーバーの乱れにつながります。

十分な保湿ケアを忘れずに!

化粧水、美容液、乳液でしっかり保湿することは基本です。
また、シェービングは肌表面を削る行為なので、シェービング後に保湿を行わないと
肌が乾燥し炎症が起こりやすく、「くすみ」になることもしばしば。
肌の乾燥もターンオーバーの乱れにつながることも。

内服薬・外用薬を使ってみる
シミに効く効果が認められた美白剤を取り入れてみるのも良いでしょう。
(ハイドロキノン、レチノイン酸、ビタミンC誘導体など)

医師の診察処方の元で、ビタミンC、Eやトラネキサム酸の内服を続けてみるのも良いかと思います。


いかがだったでしょう?

男性はシミが濃くなりやすく、取れにくいものも多いということが分かって頂けたかと思います。


この暑い季節のシミの対策、ホームケアは特に欠かせません!
いつでも予防は大切なのです!

男性と言えども、年齢より若く見られる綺麗なお肌を保ち、身なりに気遣う時代なのかと。

江馬 潤 先生の写真

江馬 潤 医局長
えま じゅん

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内科研修を経て、美容皮膚科に携わる。患者さまお一人おひとりの気持ちに寄り添い、丁寧に対応するよう心掛けています。人生を楽しく過ごせるよう、一人でも多くの方のお悩みを全力でサポートします。

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