みなとみらいスマートフェスティバル2025

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江馬 潤 先生の写真 江馬 潤 先生

みなとみらいスマートフェスティバル2025

皆さん、こんにちは!

連日の猛暑が続く中、皆さんは
この季節の風物詩である花火大会やお祭りを
どのようにお楽しみでしょうか?

浴衣を着て恋人や家族と
会場に足を運ばれる方、
涼しいカフェのテラス席から眺める方、
あるいは自宅のベランダから
ゆっくりと鑑賞される方など、

それぞれに特別な夏の思い出を
作られていることと思います^ ^

私自身も毎年この時期を
心待ちにしており、
今年は特別な体験として、
クルーズ船から花火を楽しもうと
計画を立てました♪



今回は8/4に行われた
「みなとみらいスマートフェスティバル2025」
の壮大な花火をクルーズ船に乗って
海から鑑賞したお話しと、そこで起きてしまった
恐ろしい事故について説明をしていきます!

2025年8月4日(月)、
横浜のみなとみらい21地区で開催された
「みなとみらいスマートフェスティバル2025」
は、「SDGs未来都市・横浜」をテーマに、
地元企業と地域が協働し
2018年から続く夏の一大イベントです。

SNSでも取り上げられ続け、ここ3年ほどで
このイベントのフィナーレを飾る花火大会も
有名になり、観客数も大幅に膨れ上がって
日中から何万人という
大勢の観光客が集まってくるほどです。



ここで見られる花火は、
わずか30分間で約2万発を
一斉に打ち上げるというもので、
その規模は首都圏最大級とされています。

イベントが開始されると、
神奈川大学吹奏楽部による演奏、
ジャズショー、
DJによる音楽ステージなど
多彩なプログラムが用意されており、

19時30分ごろからの花火
「スカイシンフォニーinヨコハマ」が
この盛大なイベントのフィナーレを
飾る予定でした。

有料観覧席は臨港パーク、耐震バース、
横浜ハンマーヘッド9号岸壁、
横浜ハンマーヘッドパーク、
カップヌードルミュージアムパークなどに
設置され、毎年、何万人という多くの方が
最後の花火を目的に席を確保しています。

毎年、私は岩壁の埠頭から鑑賞してましたが、
年々混雑が激しくなり、
事故につながる可能性もあったので、
今回からクルージング船で花火を鑑賞する
という贅沢な体験を選びました。





海上から眺める横浜の夜景は格別で、
みなとみらいの高層ビル群が
海面に映り込む美しさに
開始前から心が躍りました(´∀`*)



船上からの花火鑑賞には
陸上とは異なる魅力があります。

海上から見ると
真正面の8ヶ所の台船から上がる
花火の全貌を近距離で眺めるという
貴重な体験ができるのです!

この角度から見る花火は、
まるで巨大なスクリーンに映し出される
映像のような迫力があります。

波に揺られながら真正面に広がる花火は、
陸上では味わえない
独特の美しさを持っていました。

また、花火の音が海面に反響し、
より立体的な音響体験ができるのも
船上ならではの醍醐味です!

当日の海上には、私たちと同じように
海上から花火を楽しもうとする
数多くの船が集まっていて、
クルージング船、プレジャーボート、
屋形船など、様々な船が花火の見える
方向に向かって並んでおり、まさに
海上観覧席といった様相を呈していました。

「始まりは壮大に」
花火が始まると、最初の数分間は
本当に素晴らしい光景が展開されました。

色とりどりの花火が横浜の夜景をバックに
次々と打ち上げられ、船上の乗客からは
爆音に合わせて歓声が上がっていました。



一斉に8ヶ所から上がる花火は
首都圏最大級と言うだけあり、
最初からフィナーレ級の勢いで
最大の40号玉を連射していきます。

上空800mほどに上がった花火は
四方数百mに色とりどりの綺麗で
大きな火花を散らせて轟音を響かせます。



「小さな火災発生」
しかし、開始から10分ほどすると
花火を打ち上げる1隻の台船で
火災が発生していたのです。

ところが、
私たちのクルージング船からは、
その深刻さになかなか
気づくことができませんでした。

確かに、いつもとは違う低い位置での
花火が上がったり、海上の台船から火が
出ているような光景が小さく見えていました。



しかし、クルージング船は
打ち上げ地点からある程度距離があったため、
それが演出の一部なのか、
それとも本当に事故なのか、
最初は判断がつきませんでした。

船上では
「低い花火も迫力があるね」
といった声も聞こえており、
私自身も当初は特別なプログラムかと
思っていたほどです。

距離があったことで、
火災の深刻さを正確に把握するのが
遅れてしまったのです。

やがて火災は大きくなり、
黒煙がビル街上空に激しく漂う様になります。

花火は上がるもののリズムはバラバラで
かなり低空で爆発するものが増えていき、
至近距離で見ている屋形船などに届きそうで
後ろの観客から
「やばいんじゃない?」と
不安な声が上がり始めます。



「事故の深刻さ」
すると、左右の国道から赤色灯が無数に
集まってくる様子が見え、けたたましい
サイレンの音が近づいて来ました。

この時、低空開発の花火が増える様になり、
ようやく事態の深刻さを理解したのです!

花火を楽しむために集まった船の多くは
火災現場の近くに密集していて、
台船の火災が延焼したり爆発したりすれば、
近くにいる観覧船にも
影響が及ぶ可能性があったわけで、
考えただけでもヒヤヒヤするものでした。

海上には猛スピードで
危険を知らせにくる警察関係の高速艇も現れて、
一斉にざわつき始めます。

幸い、観覧船を巻き込むような
二次災害は起こりませんでしたが、
改めて海上での安全管理の重要性を
感じた瞬間でもありました。

「関係者の安全を願って」
報道によると、
花火を打ち上げる台船の1隻が
海上で何故か炎上し、
乗っていた花火師5人は
急いで海に飛び込み救助され、
うち1人が搬送されたものの
軽傷とみられるとのことでした。

本当に不幸中の幸いで、
重大な人身事故にならなかったことに
心から安堵しています。

主催者からは花火を打ち上げる機械が
制御不能になったとの説明が
あったとのことで、
実行委員会として原因を究明していくと
されています。

花火師の皆さんは、私たちに
素晴らしい夏の思い出を提供するために、
危険と隣り合わせの中で
専門技術を駆使してくださっています。

今回のような事故は本当に心が痛みますが、
関係者の方々の安全が最優先であることは
言うまでもありません。

「ホテルに帰ると」
無事に桟橋に着き、帰路に着くと
背後ではいまだに花火の轟音が轟き、
低空で爆発する花火の火の粉が
会場を照らしていました。

ホテルに帰って、
ニュースを見ながら2時間ほど涼んでいると
突然窓の外が明るくなり
再び轟音が轟き始めます。



おそらく、危険すぎて
台船を鎮火出来ずにいたのではないでしょうか。

眼下には、
警察関係・消防・救助の車両が
無数に隊列をなして走っており、
事件の重大さを再認識させられました。

「おわりに」
楽しみにしていた花火大会が
途中で中止となったのは残念でしたが、
何よりも関係者の方々に
重大な怪我がなかったことが何よりです。

船上からの特別な体験はできましたし、
事故の深刻さに気づくのが遅れたとはいえ
横浜の美しい夜景と
束の間の花火を楽しむことができました^ ^

今回の事故が無事に検証されて、
再び安全に行える様に改善され、
来年こそは最後まで
素晴らしい花火大会が開催されることを
心から願っております。

皆様も夏のイベントを楽しまれる際は、
安全第一で素敵な思い出をお作りください!

江馬 潤 先生の写真

江馬 潤 医局長
えま じゅん

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内科研修を経て、美容皮膚科に携わる。患者さまお一人おひとりの気持ちに寄り添い、丁寧に対応するよう心掛けています。人生を楽しく過ごせるよう、一人でも多くの方のお悩みを全力でサポートします。

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